フレイルは”お口“から始まる―
今こそ知りたいオーラルフレイル
かしわ版 2026年3月14日号掲載
最先端治療&予防歯科で地域貢献。今回はフレイルについて聞いてみた。
「『最近むせやすくなった』『硬い食べ物を避けるようになった』『滑舌が悪くなった気がする』『虫歯や歯周病が増えた』。こうした小さな変化は「フレイル」のサインかもしれません。フレイルとは、加齢により心身の活力が低下し、健康と要介護の中間の状態にあることです。2014年に日本老医学会が提唱し、近年では厚生労働省も可逆性(改善可能)を強調しながら、フレイルの予防・対策が全国的に進められています。
フレイルの入り口は、実は”お口“です。2015年頃から日本歯科医師会が提唱しているのが「オーラルフレイル」という考え方です。これは「滑舌低下」「むせ」「噛めない」「口の乾燥」「食事量が減る」「残存歯の減少」など軽微な変化を見逃さないことを重視し、早期介入=予防・対策で全身フレイルを防ぐことを目的としています。これらを見逃し放置すると、口腔機能の低下↓低栄養↓筋力低下(サルコぺニア)↓転倒。要介護という流れにつながる可能性があるからです。
フレイルの特徴は早く気付き、正しい予防・対策を行えば、戻れることです。歯科では以下の予防・対策で早期改善につなげることができます。
◎口腔機能低下症の検査
◎舌の力の測定
◎咀嚼力チェック
◎口腔体操指導など。
また、毎日のセルフケア=正しい歯磨き、よく噛んで食べる、声を出しての会話、お口の運動といったことも、今日からできる予防として非常に効果的です。
フレイル対策は歯科も担う時代となりました。お口の健康は、全身の健康の入り口です。詳しく知りたい、検診を受けてみたいという方は、一度近隣の歯科医でご相談して頂くことをお勧めいたします」。
【口腔機能セルフチェック】
■歯磨きやうがいがうまくできない。
■口がいつも乾燥している。唾液が出ない。
■噛み砕く力が落ちている。
■食べ物が口の中からこぼれる、残る。
■舌でうまく送り込めない。
■うまく噛めない。
■うまく飲み込めない。むせたり、時間がかかる。
※上記のチェックに該当する方は、一度口腔機能を検査することをお勧めいたします。
【取材協力】なかむら歯科
